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プラスチック射出成形技術 計量時間とクッション量のバラツキと成形不良
 プラスチック射出成形技術 【計量時間とクッション量のバラツキと成形不良】


インジェクション成形において、成形条件等は金型形状・成形機仕様・使用樹脂【原料】により、金型毎に違うのは当然です。


細かく言えば、周辺機器・工場環境・成形技能者のスキル等100型あれば100通りの条件で、成形されているでしょう。


安定的に生産する為には、可塑化条件が安定していなければ充填させる条件は一定ですので、基準が不安定になり常に一定した条件下で、成形が出来ていない事になります。


成形機から出力されるデーターの中でも管理データーとして、重要視されるのが計量時間とクッション量だと思います。


一定の計量時間で射出後のクッション量が一定ならば、少なくても成形機側では異常がないと判断致します。


計量時間とクッション量のバラツキは、直接的・間接的に成形不良に繋がる場合が多いです。


シルバー・ガスヤケ等、不良率の多い成形品は計量時間・クッション量のバラツキが多いと思いますので、ご確認下さい。


基本的に再生材を多く使用される場合は、計量時間・クッション量はバラツキます。


粉砕材は、1度溶けた樹脂だと言う事は認識済みだと思います。

粉砕材の粒の大きさも計量時間・クッション量のバラツキに起因致します。

これは、間接的に樹脂が起因する成形不良です。


バージン材使用時の計量時間・クッション量のバラツキと粉砕材使用時の計量時間・クッション量のバラツキの比較データーで確認出来ると思います。


成形機スクリューフライト1つ1つに供給できる樹脂量の安定がポイントになります。


最近では、粉砕材をリサイクルペレットにして粒の大きさを安定させて使用される場合も増えてきております。


昨年の金融危機以降、プラスチック業界もかなり設備等を含めた縮小傾向になっており、樹脂【原料】生産量も縮小傾向になってきておりました。


ここ最近、一部業種の仕事量が回復してきており、縮小された樹脂【原料】生産量が未だに回復されておらず一部樹脂【原料】の供給が間に合わない状況が懸念されております。


本来であればバージンを使用したいが、粉砕材使用を余儀なくされている現状が垣間見られます。


コスト面から粉砕材使用を決断されている場合も多いです。


粉砕材を使用する場合、出来るだけバージン材の粒の大きさと同じ大きさにする事もひとつの改善方法です。


どうしても粉砕材の粒が大きい場合、もう一度粉砕してみて下さい。


この時、樹脂粉が大量に出ると思いますので粉取りして下さい。


その他、要因として考えられるのはシリンダー温度設定とスクリュー回転数のバランスが悪い場合があります。


ハイサイクル成形している場合、計量時間とクッション量のバラツキがよく見られますのでご注意下さい。


ポイントは供給部での樹脂に対しての伝熱効率です。


スクリュー回転数が高速の場合、シリンダー温度設定【供給部】の温度は高めでトライしてみて下さい。


糸引き・ハナタレが出ている場合は、ブログ内の糸引き・ハナタレ対策もしくは、最適シリンダー温度設定をご確認下さい。


私が不良改善を依頼されて、成形不良を診断する場合一番最初に計量時間とクッション量のバラツキを確認して、メルトコントロールからスタート致します。







| haru | 成形技術 | comments(5) | trackbacks(0) |
Comment
2009/11/05 11:42 AM posted by: koba
haruさん

初めて参加させて頂きます。
成形不具合の質問です。
TPEの材料にてピンゲートで成形しておりますが、成形品のゲート部に穴あき不良が発生します。多発ではなく、まれに発生します。キャビも限定ではありません。
要因として何が考えられますでしょうか?
ご教示お願いします。
2009/11/06 5:49 PM posted by: haru
kobaさん、こんにちは。

不良発生が多発ではなく突発で、しかもキャビも限定されておられない状況ですね。

一番困る成形不良発生パターンです。


不良発生が規則的に特定キャビに発生する状況ですと不良要因を特定する事は、安易ですが今回の不良発生は不規則ですので範囲を広げてご提案させて頂きます。

ー脂乾燥による成形不良発生要因

恐らく最初に樹脂乾燥を考察されたと思います。

乾燥温度・乾燥時間を変更されたと思います。


乾燥機自体の問題は、ないと思いますので機上ホッパーを調べてみて下さい。


下置きの乾燥機より機上ホッパーに樹脂を供給されている場合、機上ホッパーの滞留時間がどれ位か調べて下さい。


乾燥機でしっかり乾燥しても機上ホッパーでの滞留時間が長いと再吸湿している場合も御座います。


ホッパードライヤー【機上乾燥】ですと再吸湿は、排除出来ます。


⊇偲恐當での成形不良発生要因


熔融樹脂のゲート通過時のジェッテイングにより、巻き込みボイドが生成する場合も要因になります。


ランナーゲートにウエルド若しくは、ブリスター・膨れ等が確認出来れば要因のひとつになると思います。


ゲート通過時の流動が起因する成形不良発生パターンですので、不規則に発生する事が多いです。


6盞織戰鵐筏佑蠅砲茲詆堽蛭生要因


金型洗浄は、頻繁にされておられますか?


ガスベント詰りも要因になります。


ブログ内の金型ガス抜き対策を見て頂ければ、多くの方が成形不良を改善されておられます。


ご検討下さい。



2009/11/08 11:26 AM posted by: koba
haruさん

ご教示有難う御座います。

仰るとおりに、ランナーに気泡がありましたので、背圧のUP、乾燥条件の見直し、バッチ輸送時の材料残りがあるかの確認を実施しました。

主だった原因も見つからず、効果がでませんでした。
現在は、コールドスラッグウェルの原因もあるかと思い、コールドスラッグウェルの追加工事を実施しております。

金型メンテですが、月に600時間程成形しており、メンテは1回しか行っていないため、回数を増やし状況確認を行ってみます。

2009/11/09 7:39 AM posted by: haru
kobaさん、こんにちは。

ランナーゲートに気泡があるご様子ですので、コールドスラッグウェルの強化は、非常によい対策だと思います。


出来れば、ランナーゲートにエアーベントを強化して頂ければ更に効果的な対策になると思います。


ご検討下さい。


2018/07/11 3:33 PM posted by: -
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