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成形不良 ヤケ・黄変・コンタミ 発生原因と対策
 みなさん、こんにちは。

サスさんをはじめ多くの方からヤケ・黄変・コンタミ等の異物【成形不良】に対するご質問が御座いましたので、コメントさせて頂きます。

成形をしていればヤケ・黄変・コンタミ等の異物不良は、避けては通れない問題【トラブル】です。

特に外観品や透明物を成形している方には、天敵です。

多くの方がパージやスクリュー抜き取り洗浄を頻繁にされており、良品成形を行なう為には絶対の必要な作業のひとつです。

以前、iwaさんのスクリュー洗浄方法を【異物不良対策 スクリュー洗浄(10/21)】で、ご紹介させて頂きました通り各個人が独自の洗浄方法を試行錯誤しながら構築されておられます。

iwaさんのスクリュー洗浄方法で、作業時間1時間はかなりの物です。

射出成形機シリンダー・スクリュー構造からヤケ・コンタミ等の異物不良を0%にする事は、相当難しいです。

当然、パージ・スクリュー洗浄工程は、ヤケ・コンタミ等の異物不良が発生する限り無くなる事はありません。

ただし、作業効率を上げたりメンテナンス期間を延ばしたり工程改善は可能です。


スクリューを抜き取りされて目視して頂ければわかり易いと思いますが、射出成形機のスクリューは供給部・圧縮部・計量部の3ゾーンで構成されており、殆どの場合炭化物が酷く固着している場所は、圧縮部だと思います。

供給部が比較的綺麗なのは、樹脂【原料】がまだ固体【溶けていない】の状態だからです。

供給部から圧縮部にかけてある位置から炭化物がスクリューフライトに付着しているポイントがあると思います。

そこが熔融開始位置になります。(樹脂【原料】が固体から液体にかわる位置)

供給部後半で炭化物がスクリューフライトに固着している最後の位置が熔融完了位置です。


熔融開始位置から熔融完了位置までが、非常に酷くスクリューフライトに炭化物が固着するゾーンです。


シリンダー温度設定や成形機スクリュー回転数を変更される場合、必ず変更前のスクリューに固着している炭化物の写真を取っておき、成形条件変更後スクリューフライトに炭化物が固着している位置【熔融開始位置から熔融完了位置まで】が短くなったか?長くなったか?

確認下さい。

当然、炭化物が固着している距離が長ければコンタミや異物不良の発生原因である炭化物生成エリアが長い事を意味します。

炭化物生成エリアが長い場合、計量時間のバラツキやクッション量のバラツキ等の熔融密度・粘度が不安定になっていると思います。

ショートショットや寸法不安定等の別のトラブル【成形不良】や色むらがあると思います。

その他、まだまだ発生原因はありますが何処で炭化物が1番生成されているか?

使用樹脂が今の成形条件【シリンダー温度設定・スクリュー回転数・圧縮比率・スクリューデザイン】で何処で熔融開始【溶け出して】して何処で熔融完了【溶け終わるのか】するのかを理解しておく事が基本になります。

黄変は、滞留時間に影響されますので冷却時間との関係を考えて冷却時間が長ければ計量前遅延をお試し下さい。





パージ材の使い方も私の場合、使い分けをお勧め致します。

スクリューフライトの積層炭化物やシリンダー内壁の汚れ等は、まず軽く排出能力の高い発泡系のパージ材で抜き取りを行い置換タイプ【洗浄能力の高い】パージ材で30分位放置しておきます。

発泡系のパージ材が物理的洗浄で、置換タイプ【付け置き】パージ材が化学的洗浄とご理解下さい。

界面活性剤等は金属に対して親和性があり、金属表面と炭化層の間に入り込み剥ぎ取るイメージです。【化学的洗浄】

浸透するまでに時間が掛かりますので置換タイプ【付け置き】になります。

ガラスフィラーは流動抵抗でコソギ取る方法ですので、物理的洗浄になります。



文面が長くなりましてのでこの辺で止めておきます。

個人的にパージ材でしたら界面活性剤が高いので、アサクリンIMX【置換タイプ】が非常に面白いと思います。

スクリューの抜き取り洗浄がパージ材で対応出来れば工程削減に繋がると思いますが、炭化物が酷く固着する前に小まめにパージして下さい。













| haru | 異物不良・パージ材対策 | comments(2) | trackbacks(0) |
Comment
2009/06/17 10:42 PM posted by: サス
こんばんはharuさん。
異物対策の件回答ありがとうございます。
とても詳しくイメージ的にも分かりやすく素晴らしいです。
今後、スクリュー確認の際、状態を把握し成形条件設定等の検証をさせていただきます。
また、新たな発見等については、私の方からもご連絡いたします。
2009/06/18 7:56 AM posted by: haru
サスさん、おはようございます。

イメージが伝わって良かったです。

黄変・コンタミ・ヤケ等の成形不良は、シリンダー内発生型になり、樹脂事態が起因する不良メカニズムですので、シリンダー内をイメージして頂ければ幸いです。


新しい報告お待ちしております。

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