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プラスチック射出成形『成形不良』『異物対策』基礎技術
 プラスチック射出成形 『成形不良』 『異物対策』 基礎技術

射出成形に置いて、異物不良でMIGさんよりご質問が御座いましたのでテーマとして取り上げさせて頂きます。


POM テナックLC750R(NC)を使用しているのですが、異物(焼け)が非常に出易く、2〜3週間に一回のシリンダー/スクリューの分解洗浄を余儀なくされています。
又、加熱筒だけでなく、製品をチャックするアタッチメントのパッド等にも付着し、吸着不良や脱落などの原因にもなっています。
生産アイテムはギア、フランジです。
やはりこまめなメンテナンスしか対応策はないのでしょうか?

過去のテーマでメンテナンス対策として、『パージ方法』『スクリュー洗浄』『滞留樹脂』等でコメントさせて頂きました。


基礎技術としては、頻繁に洗浄を行う事が異物対策には最も効果的な方法になります。


私の知り合いにもPOM成形で、異物に困っておられる方が多くおられますが、異物対策及びメンテナンスサイクルを向上させる為に『窒素供給』をされておられる場合が多いです。


成形機及び乾燥機側の対策として、『窒素供給』『クッション量の見直し』をご検討下さい。

クッション量=滞留樹脂です。

成形機仕様に比べて計量が少ない場合、シリンダー内に数ショット分の樹脂が滞留している条件では、異物不良に困られている事が多いです。


滞留樹脂がガス化・炭化する事を少しでも低減する為に糸引き・ハナタレが無い場合、クッション量を少なくする事も予防対策になります。


スクリューの圧縮部に炭化物の固着が酷い場合、可塑化条件の見直しをご検討下さい。

過度にせん断熱が掛からない様にご注意下さい。



金型側の対策として、金型の汚れが酷くなると吸着不良が発生すると思われます。


『エアーベント』『ガスベント』強化をご検討下さい。

ブログ内のガスベントに関するコメントをご参考下さい。


金型汚れが酷くなる→ベントが詰る→金型内にガスが残ると言うイメージです。

成形機が電動でしたら波形モニターで、射出圧が時間の経過と共に徐々に上昇してくれば、ベント詰りの予兆になります。


ベントが詰れば、金型内圧が上昇する筈ですので成形条件が同じであれば、充填抵抗がモニタリング出来ると思います。


少しでもお役に立てれば幸いです。


| haru | 異物不良・パージ材対策 | comments(2) | trackbacks(0) |
Comment
2010/02/24 12:33 AM posted by: MIG
haruさん、対策案ありがとうございます。

客先預かり型/客先指定成形機/客先指定成形条件で、変更や追加工はなかなか難しいですが、提言する形で対応してみたいと思います。

窒素供給は恥ずかしながら知りませんでした。早速検討してみたいと思います。
併せてパージ材を色々揃えてみて実験を兼ねながら良い方法を見つけてみたいと思います。お忙しい中、貴重な時間を割いていただきまして本当に有難うございました。
2010/08/10 1:57 PM posted by: -
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